CNNで世界6大猫スポットにも選ばれた、相島。
今や言わずと知れた猫島となりました。
しかし、「遠方から期待して行ってみたが、大したことなかった」
なんて声を周りから聞くことも。
私は福岡在住で、相島はこれまでに2度訪問しました。
その際、確かに消化不良というか、猫はかわいいのに、思う存分撫でてかわいがることができなかった記憶があります。
そこで、再度訪問してきました。
3度目にしてこれまでのモヤモヤを解消することができました。
私が見出した相島の楽しみ方7選をお伝えします。
〔目次〕
相島へのアクセス
まずは簡単にアクセス方法から。
公共の交通機関の場合、下記がスムーズかと思います。
JR福工大前駅→(コミュニティバス)→新宮港→(フェリー)→相島
フェリーの時間に合わせて余裕を持って向かいましょう^^
相島の楽しみ方
その1.相島の猫について知る
これが一番大事なのではないでしょうか。
まず、相島の猫は野良猫です。猫カフェや室内飼いの猫たちとは違います。
島の生活や自然の中で生きる野良猫に接する、ということを忘れないこと。
野良猫でもここの猫たちはかなり人なつこいですが、警戒心の強い猫もいます。
目ヤニの激しい猫なんかもいます。
(猫用のティッシュ等何か拭くものを持って行って、嫌がらなければ顔を拭いてあげるのもいいかもしれません。目が開かなくなるとかわいそうなので…)
野良猫なので、思う存分撫でてかわいがることができなかったんだな、と改めて整理できました。
(しかし今回はすごい勢いで甘えてくるとてもきれいな子がいました。幸せ~)
エサやりはNG。島の方が時間を決めてエサをあげているそうです。無制限にあげてしまうと、その分繁殖にエネルギーが使われ増えすぎてしまうためです。
この相島の人と猫の距離感が絶妙なバランス、ということで研究者の方も注目しているという記事を見かけましたよ。
私が今回訪れた際は、お母さんと生後1~3か月位の仔猫の親子を何組か見ました。
私が仔猫を見ていると、お母さん猫がこちらに寄ってきて私に甘えてきます。
「私が存分に相手をしてあげるから、2匹分のエサをお願いね」
そんなふうに言われているような気がしました。
あげられないんですけどね。
毛並みや皮膚が荒れていたり、足を引きずったり、少しやせていたりする猫もいます。
そういうのは雌が多かったです。
逆に毛もふわふわでふくよか、きれいな猫は雄が多い。
雌猫は仔猫を産んで体力消耗し、子育てのために仔猫を外敵(島ではカラスや大きなトンビを見ました)から守り、エサを探し、苦労が絶えないのでしょう。
雄猫は普通子育てしないらしいんですが、この相島では雄猫も子育てに参加したということがNHKの「ダーウィンが来た!」で紹介されていました。
https://cgi2.nhk.or.jp/darwin/articles/detail.cgi?p=p530cgi2.nhk.or.jp
環境的に、その必要が生まれたんだろうなと感じました。
島に暮らす猫たちの生活。その予備知識があるとより楽しめますね♪
その2.早めに着いて新宮港の猫たちと戯れる
島へ渡る前の、新宮港周辺の海も割ときれいです。港では釣り人も多く、釣り船も多く停泊しています。
そこに住み着いている野良ちゃんたちもとてもかわいいですよ^^
今回は時間の余裕がなかったのですが、以前訪れた際にたくさん遊んでもらいました。
砂浜や駐車場などにチラホラいます。
このあたりは釣り目的の人がメインのため、猫をマイペースに愛でることができて穴場です。
その3.“ごみひろい活動”に参加する
相島では、漂着ゴミや観光客のポイ捨て、猫の糞等のゴミを拾う“ごみひろい活動”を、随時行うことができます。
猫のために何かしたい、そんな方におすすめ。
観光案内所で紙トングと割りばし、袋の3点セットをもらい、早速チャレンジ!
「今日はそんなにないかもね~」とお姉さんに言われた通り、そんなにたくさんは落ちてませんでした。
・ほやほやの猫の糞
・タバコの吸い殻
・ペットボトル
・観光客の捨てた案内MAP
こうしたものを拾いました。
こちら、思わぬご褒美が2つあります。
まず、猫モテします!
袋のガサガサと割りばしで、猫の気を引くことができるのです。
おかげでたくさんの猫とお近づきになれました。
これは、手ぶらでは味わえなかった醍醐味です。おすすめです。
2つ目がこの切符です。
永久に有効なんですね~!にゃんだかかわいい。
リピートしたくなるような工夫があってもいいかも?と思いました。
その4.お散歩orレンタサイクルで島の風景を楽しむ
滞在時間にもよりますが、島をぐるっと一周、あるいは半周程度回ってみるのもいいですね。
多くの猫ちゃんは港周辺にいますが、ちょっと離れたカフェや民宿周辺にも猫がいます。そちらは人の割に猫が多いので、穴場かもしれません。
徒歩で1周2時間程とMAPに書いてありましたが、猫とじゃれながらのんびり回ると2時間では全然足りないので要注意です。
レンタサイクルだったら、1時間位あればぐるっとできそうです。
その5.猫を愛情を持って見守る
普通ですね笑。
猫は追いかけまわされたり、執拗にちょっかいを出されたりするのが苦手。
なので、そっと近づいて指挨拶から。
話しかけて顔周りを撫でてあげるって感じで、やさしくコミュニケーションをとりましょう。エサはNGです。
その6.食事する
相島で食事できるのは以下のお店です。
・丸山食堂
・お寿司屋さん
・キッチン海と空
・島カフェあいのしま
・Cafe Sun
曜日や時間帯によっては、どこもやってないなんてこともあるようです。島なんでね。
土日祝は営業していることが多いようです。
海鮮類は特においしいと評判のようですね。
島ではひじきを特産物として推しているようで、ひじきコロッケなんかもあります。
最終フェリーの30分前位に食事したくなって、港近くの「キッチン海と空」に入りました。こちらの店主は気さくな方で、中から手招きして呼んでくれていました。
招き猫ならぬ、招き店主です。
先客の地元の漁師さん、釣り人の方と店主と短い時間ですがお酒を酌み交わし、漁師さんの釣った絶品イカをつまんで、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
こういう地元の方との交流が島旅の良さですね^^
その7.釣りをする
釣りをしに来ていた方と、少しお話ししました。
以前、相島で大きなカンパチが釣れたのが忘れられず、きれいな海で釣りたいのもあって何度も来ているんだそうです。
海岸沿いには、そんな感じで釣り糸を垂れている人がちらほらいらっしゃいました。
そしてその周りにはたくさんの猫たち。
「狙ってるな~」と思った次の瞬間、目の前を駆け抜ける猫。
その口には青光りする魚!「お魚くわえたドラ猫」や!!
私が別の場所でサビキ釣りをした際も、針から魚を外すとき落としてしまい、野良猫に持っていかれました。
ああいうときの猫の素早さたるや。惚れ惚れします。
まあそんな感じで、相島でも、海岸沿いの釣り人の周りにはおこぼれを狙う猫たちが大勢たむろしているんです。
もちろん猫にエサはあげられないので、魚を奪われない様、十分注意が必要ですね。
相島で猫を隣に携えて釣りをする、なんてのも乙だな~と思った次第です。
いかがでしょうか?
猫ちゃんだけでなく、高齢化が進む離島や日本全体のことも考えながら、島全体を味わう気持ちで行ってみてもいいかもしれません。
また今回、同じフェリーで韓国人カップルが2組来ていました。
日韓関係が怪しい状況でも、「日本が好きだから来た」という彼ら。
若い世代は、お互いの音楽やファッションなどを認め合って交流が盛んです。
政治的にもうまく折り合っていけたらいいなと心から思いました。