にゃんダフルDAY

猫、旅、食など。日常の中のにゃんダフルを綴りたい(^-^)

おすすめ猫本!【厳選3冊】

このお盆休み、9連休の方も多いようですね!

「遠出もいいけれど暑いし、人が多いのは嫌」という方は、お家で読書や映画鑑賞もいいですね^^

そこで今回は、自称「超猫好きかつ読書好き」な私が、猫好きの方ならきっと楽しめる本を3冊ご紹介します。

 

 

その1.『100万回生きたねこ』 佐野洋子 

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http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000134240

言わずと知れた名作絵本。

未読の方は、すぐに読めるのでぜひ読んでみて頂きたい作品です。

 

ざっくりいうと、100万年もの間、100万回も死んでは生き返る猫がいて、最後に野良猫として生きた後、猫は生き返らなくなるというお話。

 

子供の頃読んだ絵本で心に残っていて、大学生のころ読み返し、自分の人生についてや、猫にとっての幸せってなんだろう?など、いろいろ考えさせられました。

それ以来、ふとした時に読み返したくなる作品。

 

積極的に、能動的に生きた生の中にしか、本当の生はない。

そんなメッセージを感じます。

私は能動的に自分の人生を生きてきただろうか?

そうではない時も多々ありました。

これからは、自分で自分の人生を選んで生きていきたいです。

 

主人公のとらねこは、野良猫として生きたとき、自分の幸せを見つけました。

とらねこは白ねこと出会うまでは自分のことが一番好きでした。

けれど白ねこと出会って、こどもができて、白ねことこどもたちのことを自分より好きになりました。

そうして自我を超えたところに、幸せや満足というものがあるのかもしれません。

 

うちの猫たちはうちに来ることで幸せになれたんだろうか?

野良猫として自由に生きた方が幸せだったのだろうか?

そんな疑問が頭をよぎります。

 

猫にとっての本当の幸せは、人間に生殖や住まいや食料等いろいろと管理されて生きることではないのかもしれません。

ただ都会では、人間の家の中で管理されて過ごすことが、猫たちにとって安心安全に繋がることも事実です。

野良猫の寿命は長くて4年、家猫は長くて20年以上生きるといわれています。

避妊去勢されていない野良猫が繁殖して、自治体による猫の殺処分が後を絶たないという悲しい問題もあります。

 

そして、野良猫として外で生きる猫はやはり過酷な環境で生きなくてはなりません。

エサを探したり、安らげる場所を探したり、車などの脅威から身を守ったり。

寒さに弱いので、冬を越えられない野良猫もいるそうです。

だからやっぱり猫が人の家でゴロゴロできるということは、恵まれたことと言えると思います。

 

毎日、日がな一日ゴロゴロして、猫たちは退屈なのではないでしょうか?

ならば退屈にさせないよう、引き取ったからには彼女たちを幸せにしてあげられるよう、これからも愛し続けよう。

楽しみを見つけられるよう、面白いおもちゃを探したり、環境を工夫したり、できることを探し続けよう。

切実にそんな気持ちになる一冊です。

 

その2.『世界のねこみち』 岩合光昭

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朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:世界のねこみち

猫のことならお任せ、岩合さんの写真エッセイ集。

世界各国の猫のかわいらしい写真の数々。

ユーモアがきいていて、猫も自然体な感じがさすがです。

 

もう、とにかくかわいいです。猫のかわいさは世界共通ですね。

それでも土地によって猫に特徴があるのが面白いです。

 

ノルウェーの森で生きるノルウェージャンフォレストキャットが、狩りに失敗した瞬間。

トルコの白いオッドアイのヴァン猫が、湖を泳ぐ様子。

イスタンブールで人にペットボトルの水を飲ませてもらう猫。

 

「えーっっ」という驚きと喜びが、次々と巻き起こります。

改めて、猫って面白い!そう感じることができます。

かわいらしさはそのままに、その土地土地にうまく溶け込んで自由に生きている猫たち。

新しい猫の魅力に気付ける一冊です。

 

その3.『猫語の教科書』 ポール・ギャリコ

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www.chikumashobo.co.jp

「快適な生活を確保するために、人間をどうしつけるか」というテーマで、猫が全国の猫のために書いたマニュアル。

猫目線で書かれていて、設定からもうたまりません。

猫って何も考えてないように見えて、こんなにしたたかにものを考えているのかもしれない…とワクワクします。

 

例えば、第1章は「人間の家を乗っ取る方法」。

確かに、猫がいるといないとじゃ大違いです。聞こえが悪くいえば、乗っ取られたという表現もあながち間違いではありません。

 

全編を通して、猫を猫かわいがりする人間を皮肉っているようでもあり、猫の魅力にあらがえない喜びを語っているようでもあります。

 

一番ツボだったのが、「声を出さないニャーオ」。

その名の通り、声は出さずニャーオと鳴くときに口パクをする技。

うちの猫だけかと思ってたら、猫共通の必殺技だったことがこの本で判明しました…!

 

調べてみると、人には聞こえない高周波で鳴いているという情報も。

主に母猫に甘えたり、おねだりしたりするときにするらしいです。

「舌をしまい忘れる」のと同じくらい、大好きな仕草です。

 

猫の魅力をあますことなく思い出させてくれる本作。

ガチ勢にぜひお勧めしたい一冊です。