にゃんダフルDAY

猫、旅、食など。日常の中のにゃんダフルを綴りたい(^-^)

【世界自然遺産の島・屋久島】私の縄文杉「トレッキング」は修行だった【本編①】

(本記事は ↓ の記事の続編となっています)www.nyandafulday.com

 

前回が霧で欠航となったこと、また昨今台風や豪雨などが頻発していることにより、再び予定変更になることを危惧しつつ迎えた出発予定日。

天気は晴れて、無事飛行機も飛びました。

 

これは幸先いいぞ!

 

お昼に到着し、のんびりと島のあちこちを回り、夜は居酒屋さんで屋久島でとれたピチピチのお魚をお刺身で!島のお豆腐、たんかんサワー等、島のごちそうに舌鼓♪

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これだけのご馳走を頂ければ縄文杉登山も怖くない!

 

屋久島パワーを注入完了し、翌朝の早起きに備えて仮眠。

ほとんど寝付けないままに午前3時半、出発の準備を開始。

 

予報も晴れだし、天気は特に悪くなさそう。

送って頂く途中、おいしそうなお弁当もゲット。

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私にとっては起きれるかが最大の難関だったので、無事に起きて荒川登山口行きのバスに乗り込めた時点でほぼミッション終了位の勢いでした。

 

バスの乗車は約40分。リュックでギュウギュウな状態でくねくねした山道を行くので、寝るどころか若干気分が悪くなってしまいました。

前日、お酒は少な目にしたのですがその影響もあったかも。

登山口に到着した時点で、テンションはかなり下がっていました。

そして、そこまで強くはないものの雨が降ってきました。

 

「ちょっと降ってるけど、午後からは晴れるらしいね」

そんな言葉を一緒に登る友人と交わしながら、朝ごはん用に購入しておいたパンを食べ、靴ひもやウエア等を整えて、眠くてぼーっとしたままいざ出発!

この時も、この後の事態など予想だにしていませんでした。。 

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ちなみに今回、登山ガイドの方はお願いしませんでした。

理由は、まずは自分なりに楽しんでみたいと思ったから。

なるべくフィルターの少ないありのままの屋久島と触れ合いたい。

そこで自分が感じるものを大切にしたい。

ガイド必須ではないため、こんな思いの人もいるのをわかって頂いていると思います。

 

ガイドさんと登ると、色んなことを教えてくれたり、ペース配分をうまくしてくれたり、座るときのパネルを貸してくれたり、暖かいものを提供してくれたり。やはり登りやすいようかなり配慮してくれるようです。

今回ガイドさん無しで登ってみて、ガイド無しの私たちに対する言動がガイドさんによって結構違い、やさしいガイドさんもいて、そういうガイドさんだったら次はお願いしたいなと思った次第でした。

 

道のりは22キロ、時間にして約9時間。

AM6:00頃からトロッコ道をひたすら歩きます。

まだ周囲は薄暗く、雨もパラパラ。

それでも、歩き始めると空気の質が違うことがわかります。

みずみずしい。

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いや、雨降ってるからそうなんですけど。

周囲に満ちてるコケとか樹木とかの緑の力というか。

生命力。

トロッコ道の前半ではそこそこですが、世界遺産の森のあたりから特にその濃度が濃くなっていきます。

空気や森が生命力に満ちてるんです。

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でも私の体はミシミシ言い始めました。

小一時間歩いて、昔たくさん人が住んでいた小杉谷集落跡に着いた頃、

正直すでにかなり疲れてました。

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杉を運ぶトロッコ(屋久杉自然館の展示)

まじか?あと7~8時間あるのに??

私が一番びっくりしました。

 

荒川登山口までバスで行くので気付かなかったのですが、

トロッコ道も標高600ⅿの高さにあるので酸素が割と薄いせいもあるのかな。

あと地味な筋トレはしていたものの、事前のインプットにより完全になめていたので、練習のための登山をしないままに臨んでいました。

登山靴履くのも久しぶり。

そんな私に屋久島の森は容赦なく鉄槌を下そうとしていました。

 

トロッコ道のトロッコは、かつて林業が主要な産業だった屋久島において伐採した杉を運ぶために使われていました。

今はトロッコは走っておらず、縄文杉登山用にトロッコ道の上にさらに板を並べて歩きやすいよう工夫されています。

2~3時間はこのトロッコ道を行くのですが、この板の幅が割と狭くて踏み外したり板の上を滑ったりすることもあり、意外と疲れました。

普通の山道の方がマシとすら思う。土と違ってクッション性が無いからなのか。

そして雨は降り止む気配もなくひたすらに降り続けます。

むしろどんどん強くなっていく。

一応防水のはずのウエアを着ていたのですが、徐々に染みてくるし、ひたすらに顔がびしゃびしゃ。前が見えない。。周囲の風景を楽しむ余裕も徐々に無くなっていく。。

 

なんじゃこりゃ。。。早く雨やんで。。。

 

私の心の叫びも虚しく、とうとうと雨は降り続けます。

道を進むにつれて、緑は濃く、杉などの樹木は大きく複雑な形になっていきます。

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ああ、これだけ雨が降り続けるから屋久島の自然はここまで成長してきたんだな。

たくさん雨に打たれて、私も大きく成長するぞ。

ひたすら雨に打たれながら、己の準備不足を嘆きながら、屋久島の生命力の秘密を肌で直にこれでもかという程に感じていました。

 

 

 

続く