ちょっと前に、長崎県の軍艦島(端島)に行ってきました。
軍艦島は上陸ツアーでしか上陸できない島なんですが、2015年に世界遺産になった後位に行きたいと思ったときはツアーが人気過ぎて全然行けなかったのです。
そして今回、相方が思い出したように行きたいと言ってきたので調べてみたら予約でき、念願の軍艦島上陸を果たしてきました。
昔、鈴木亜美とかが出てるドラマのロケ地に使われてた記憶があり、それ以来独特の廃墟の雰囲気が面白そうなところという認識で気になっていました。
昔は人がたくさん住んでいて、近代化とともに住まなくなった、位の予備知識しかなかったのですが、行ってみてガイドさんのお話や島の様子を通じて、軍艦島という場所に刻まれた人々の記憶や思いを感じることができました。
今回お天気に恵まれ、船もほとんど揺れず、しかも船のメンテ中とのことで通常より人数少な目で上陸でき、ラッキー尽くしでした。天気や海の状況では上陸できないことも結構あるみたいで。
近づいてみると本当に軍艦みたい(軍艦は模型や映画でしか見たことが無いけれど)。
うわー、何だこりゃ!!こんな島が本当にあるんだなぁ!!!
島の一部が大雨や台風で浸食されて、去年は一時期上陸できなくてツアーを中止していたとか。
埋め立てを重ねて大きくした島で、あとどれくらいもつかわからないらしい。だからこの姿の軍艦島を見られるのは今だけ、とガイドさんは言っていました。
軍艦島は明治から昭和にかけて海底炭鉱によって栄え、当時最新のテレビがほぼ全世帯にあり、日本で初めてRC造りの高層アパートが建ち、最先端を行く街だったとのこと。人口密度は東京都区部の9倍で世界一!
小学校、幼稚園、映画館もあったそうです。
それが今や波に打たれて朽ちて廃墟となっている。その事実を目の前にして、鳥肌が立ちました。時代の流れ、石炭から石油へのエネルギーの転換によって、必要なくなった炭鉱。閉山から45年でこうも変わってしまうのか。
しかしひたむきにその時代を生きた炭鉱夫とその家族の方々のおかげで、今の日本はある。そのことに感謝をしないといけない。
おぼろげに不思議な面白そうな島、としか思っていなかったのが、島のことを知るにつれて、日本の戦前戦後の経済発展の歴史が、ある種、象徴的な形で現れた島なんだなということをひしひしと感じました。
毎回命がけで海底に降りて行っていた炭鉱夫の方々、その足跡。大げさでなく、日本の近代化を支えてくれた場所。
私の知識量の問題もありますが、抱いていた島への印象のビフォアアフターにかなりギャップがあり、かなり行ってよかったです。
ガイドさんがすごく上手で、わかりやすく丁寧かつ思いが伝わってくる語り口で延々と聞いていられてとても勉強になりました。
かっこいいだけじゃなく、人の営みを俯瞰して見る視点をくれる島でした。
軍艦島行った後は、長崎観光!
おいしいちゃんぽん
出島
眼鏡橋
あと、撮るの忘れたけど美味しい海鮮丼!!
長崎はとにかく海がきれいでお魚が安くて新鮮でおいしい。市街地の長崎駅付近でもそうなのだから、もうこの辺に住みたくなるレベル。
五島も長崎だし、長崎って面白いな~、見どころ多いな~!と改めて感じるのでした。